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トイレを失敗したら・・・

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今日はトイレのお話パートⅡです。

トイレの基本的なお話に関しては過去のブログをご参照下さい。

猫の問題行動の一つとして重要なトイレの失敗(不適切な排泄行動)があります。
今日は何故失敗するのかを、そして対処法ついてお話したいと思います。

トイレの失敗には必ず理由があります。
ですから、失敗しても怒らないで下さい。
叱っても絶対と言っていいほど失敗は治りません。

そして不適切な排泄は、下部尿路疾患(膀胱炎)などの医学的原因によるものもありますから、状況をよく確認し、まずはご相談下さい。
医学的に問題がなければ、行動学な原因を探っていくことになり、今日はそちらがメインのお話になります。

トイレの失敗には大きく分けて二種類あります。
対処法が異なりますので、愛猫がトイレの失敗をした際にはどちらのタイプなのかを見極めます。

1 尿スプレー
  猫が垂直面に背を向けて、肢を地面に対して伸ばし、尻尾を小刻みに震わせながら、ごく少量の尿を噴射

2 トイレ以外での排尿
  通常通りのしゃがんだ姿勢での多量排尿

まずは、トイレで排泄をしない場合の全般的な対処法としては1、2共通対処法として、猫の好みにあうトイレを設置することにつきます。
古典的ではありますが、トイレ環境を見直して頂くことことが一番です。
前回のトイレのお話で記載した通り、猫はトイレに並々ならぬこだわりを持っています。
何がベストなのか、トイレの形状、砂の形状、匂い、清掃頻度などを試し、猫が好んで使うものを採用します。
一般的な好みも記載しましたのでご参考になさって下さい。

原因別対処法
1 尿スプレー
  主な理由としては社会的不安や性的欲求によるマーキング行動ですから、避妊手術、去勢手術をしていない場合はそれをお   勧めします。
  ちなみにこのスプレー行動生後7ヶ月くらいからみられますから、手術をご検討の際は、スプレー習慣がつく前に6ヶ月
  頃をお考えください。
  社会的不安がある場合(ぶちおくんのお話参考)は、できるだけそれを取り除くか、不安を抑えるお薬の処方などが対応策にな  ります。
  尿スプレーが他猫の縄張りへの侵入をやめさせるのが主な目的ですから、失敗というより、本人的はお仕事の延長上です。
  ですから叱っては逆効果で、トイレで排泄した方が快適で、褒められるなどの報酬があるというプラス思考で対応下さい。

2 トイレ以外での多量排尿
  主な理由としては、トイレの不満、環境の不満、社会的ストレス、不安、家族とのかかわり上の問題などがあげられます。
  家族とのかかわり上の問題とは、遊んでくれない、家族が増えた、また年中かまわれ過ぎるなど比較的多岐にわたります。
  このタイプの失敗はおそらく猫によって様々ですから、原因をつきとめ、原因を取り除き、前述した通り、トイレ環境の見直しと適  切なコミュニケーションの再確認が対処法になります。
  例 畑仕事後のシャツに排尿→鶏糞などの肥料の匂いに不満→家に入ったら着替えるように
     ひのき砂タイプで失敗→細かい砂タイプで成功
     
まとまりのない文章にはなりましたが、お伝えしたかったことは、猫にとってのトイレの重要性と失敗が心因的なものである場   合があること、そして失敗した時に叱るということをしないで欲しいということです。
また、猫の尿に関わる病気も少なくありませんので、排尿失敗の際はまずはそちらも注意して下さい。

最後にトイレの失敗はどの家庭でも起こり得る現象です。
看板猫のはるひこくんもかつてはトイレ失敗の常習犯でした。
はるくんの場合は、トイレの砂の種類を変えたこと、生活環境の見直し等で失敗はなくなりました。
私が手塩にかけて育てた愛猫さんたくんは堂々の一位です(失敗頻度)。
さんたくんのガラスのようなメンタルが災いして、失敗しまくりです。
写真下のさんたくん、人相の悪さで行けば堂々の一位ですが・・・(笑)
ちなみに失敗理由は、ぶちおくんの登場、息子の誕生、私の身勝手な理由で同居猫が三人から七人に増えたこと、父の畑仕事が気になる、外番長の荷の重さなどなどです。
あえて身内の恥をさらすのは、それだけ排尿の失敗を身近に感じて頂きたいし、できれば失敗せずに過ごして頂きたいからです。

トイレに関しては書ききれないこと満載、ご興味を持たれた分野(トイレの形状はどんなの?何色がいいの?とか)ありましたら、気軽にご相談下さいね。




       
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またたびについてのお話

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「またたびは与えてもいいのですか」というご質問を受けることがあります。

猫にまたたびという言葉があるくらい、猫はまたたびが好きだと思われていますが、またたびとはマタタビ科という木で、またたびの成分が猫の脳を刺激することが知られています。
つまり刺激の加減でその猫の反応はさまざまです。

猫によっては刺激が強すぎて、泥酔状態のようになり動けなくなったり、テンションが高くなりすぎて攻撃的になったり、もちろん甘えたになることもあります。
人でいうアルコールに対する反応に似ているのかなぁと思います。

作用は一時間くらいでなくなると言われていますが、常用すると依存に陥ることもあるようです。

以上のことを踏まえて、私はまたたびをまったく使いません。
少量であれば毒性はないようですが、泥酔状態になって落ちたりしたら危険ですし、他猫とケンカしたりしても困ります。

またたび関係で困ったなぁと思うことは、爪とぎにもれなくまたたび粉がついてくることです。
またたびがなくてもちゃんと爪とぎするし、あの添付のまたたび粉がやっかいです、いらないです。
当然、またたび粉は使わず捨てますが、またたび粉が設置していた爪とぎ部分でも十分またたび効果を発揮してしまうので、我が家では、買った爪とぎはまず袋がだして、粉を捨てて、むき出しのまま天日干し、脱臭作業を行い、その後一ヶ月近く倉庫の中で寝かしておいて、十分またたび成分が飛んだところで使用です。
使用までの道のりが大変長い・・・。
最近は三個パックの爪とぎ(段ボール製)を買ってますが、理由は三個パックならまたたびの設置部分が一個の爪とぎの片面のみなるのです。
それでも、脱臭作業が甘いと、爪とぎを出した時にまたたび設置部分に体をこすりつけ、何人かでその部分を取り合い、最終的には穴があくまで舐めてしまいます。
「またたび粉の添付がない段ボール爪とぎが欲しい!!」と心の底から願う毎日です。

ちなみに写真一番上の人は、7人家族の我が家では一番下っ端の存在です。
食事は一番最後まで待ってるし、あまり自己主張はしないし、暖房、日向ぼっこが命な一途な男子です。
これが、爪とぎに少量でも残っているだろうまたたび粉を嗅ぐと・・・
「俺は強いんだよ」と、肩で風を切り、周りのみんなにウ~ウ~唸り、またたたびの効果が切れた小一時間後に先輩猫から説教受けて終わりになります。(定番コース)

これを見ていると、またたびは良くない、皆の輪を乱すと強く心に思う次第です。

季節はすっかり秋?とても涼しい毎日で、我が家では猫同士の密着が始まりました。(写真下、男同士)
猫の密着に癒される今日この頃です。(男同士ですが・・・)

キャットフレンドリーの精神で・・・

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国際猫医学会(以下ISFM)なるものがありまして、この組織が提唱しているのがキャットフレンドリー精神の普及です。
分かりやすく申し上げれば「猫に優しい病院つくり」です。

猫の健康を守るために、意識して猫に優しい病院になろうということです。

近年、学会などでもこのキャットフレンドリーという言葉をよく聞くようになりました。
その理由が、おそらく猫を飼われる方が多くなってきたことと、猫が犬よりもずっとずっと動物病院が大嫌いなことにあるかと思います。
病院が大嫌いな猫さんのストレスを少しでも軽減するために、キャットフレンドリーな病院つくりをしようということです。

個人的にはこのキャットフレンドリー精神はとても大切なものだと痛感しておりますし、私自身できる限り、猫に優しい病院つくりを心掛けてまいりました。
しかし、まだまだいろいろな意味で至らない点も多く、改めてまたキャットフレンドリーを意識して取り組んでいきたいと思います。

9月が始まりまして、気温も乱高下しています。
猫も体調を崩しやすい時期ですのでお気をつけ下さいませ。

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