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猫の耳


今日は意外と知らない優秀な猫の耳についてお話しします。
嗅覚の犬、聴覚の猫と言われるほど、猫の耳は猫の能力の中で代表される優秀さです。
<形が違う!>
猫の耳は耳介の形が人とは大きく異なります。
猫の耳介(三角のところ)はたくさんの筋肉からなっており、あらゆる方向にしかも片耳ずつ自在に動かすことができるのです。
効率のよい集音器の役割をしているわけです。
この耳介で拾われた音は鼓膜を振動させ、その振動が内耳へと伝わります。
「う~ん」頑張ってみても私は耳をピクピクさせることはできません。
猫に完敗
<聞こえない音が聞こえる!>
耳が音として感じ取れる周波数のことを可聴域といいますが、猫はこの可聴域が広いのです。
特に高音が得意で、犬笛よりも高い音まで聞き取れます。
これは、獲物などになりえるネズミ、コウモリの音を聞き取るためだと考えられています。
夜中に猫が突然何かを感じ取ったように起き上がり何かをみつめることがありますが、あれは霊がみえるわけではなく、人間には聞こえない高い周波数の音が聞こえているためだと思います。
<小さい音でも聞こえるのだ!>
単純に小さい音でも聞こえる能力は人の8倍、犬が人の4倍ですから、この部門でも断トツ一番です。
<音源の方向もお任せください>
音のする方向を正確に聞き分けられる能力も一番です。
<感情を巧みに表現できる耳>
猫の耳は音を聞く以外に感情を表現する役割を担っており、そこが人とは大きく異なります。
耳で相手に「僕は戦うつもりはありません」と伝えることができるのです。
ちなみにぴんと立っているときは、集中している時で、耳が前方に向いているときは警戒、攻撃、緊張、逆に耳が後方に倒れているときは、不安、恐怖を感じているときと言われています。
ですから、戦うつもりはありませんは耳を後方に倒し、後ずさりをして戦意がないことを表します。
<耳のお手入れ>
耳に異常を感じたら、まずは病院にご来院下さい。
猫は毛づくろいの一環で顔を洗い、耳介をきれいにすることも行っておりますので、積極的なお手入れは不要です。
折れ耳のような形態的に通常と異なる場合のお手入れはまずは病院にご相談下さい。
<番外、猫のお耳のあるある話>
猫は耳がいいなぁと常々思います。
我が家では一日2回缶詰フードをごく少量与える時間があるのですが、この缶詰の蓋をあける「パキン」は二階にいても聞こえるらしく、飛んでやってきます。
また、その缶詰を与えるお皿とスプーンの音も鑑別します。
そして、息子が嫌いな猫が一人いるのですが、この猫は息子の生活音を監視しています。
普段は二階でひっそりと暮らしていますが、息子が外に遊びに出ると、一分以内に大きな顔して降りてきます。
このドヤ顔がたまらなくかわいくて。
車も聞き分ける猫もいます。
さんたくんは私が大好きなので、私の車の音とそれ以外の車の音は鑑別し、出迎えのテンションも違いがあるそうです。
私が帰ってきたときに家の中でさんたが「あお~ん」と大泣きしながら玄関に出迎えた場面をみた父に「お前はさんたに愛されているなぁ、かわいいだろ、そんなに愛されて」としみじみ言われました。
ちなみに父が帰ってきたときは平たい目をして顔を玄関に向けるだけで終了です(笑)。
そんなさんたくん、感情も豊かで、写真上は私に説教を受けている時の写真です。
「戦うつもりはありません」という感情を表現しています。
説教を受けていることを理解しているのです。
以上が猫の耳のお話です。
ご家庭の猫ちゃんのお耳も大活躍しているでしょう。
是非、観察してみて下さいね。
補足
爪とぎの詰め替え用を二つ入れて使うケースを購入してみました。(下の写真)
絶大な人気を誇っています。
柱の爪とぎの回数が大幅に減りましたので、爪とぎにお悩みの方はお試しあれ。
ついでに写っているさんたくんをみてふと思う、「さんたくん太った?」
上の写真が一年前、下の写真が劇太りを揶揄されるようになった最近の写真。
むむ、これはまずい・・・。
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