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入院中の面会について~推進派~

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今日は入院中の面会についての当院の考えについてお話します。

特別な場合を除き、当院では入院にしている猫ちゃんの面会を推進しています。
理由としては、飼い主様が面会に来ていただけると猫ちゃんが喜ぶのをこの目で見てきているからです。
また、飼い主様がいらしたときの猫ちゃんの様子で退院時期を判断することもあるからです。
退院直前の猫は、すぐに飼い主様を出迎え「来てくれたの~」と尻尾をたてて喜びますし、飼い主様が帰宅後に「私も帰るってば」と私に向かって鳴いたりします。
まだ、病が重く退院できない猫は喜びながらも身体が重く、すぐにしゃがんで一通り挨拶が済むと寝てしまったりします。
しかし、たとえ病が重くても、猫にとっては、面会に来ていただけると会いに来てくれた、忘れられていないという安心感と喜びを感じ、病の回復の手助けをしてくれると思います。

また、蛇足ですが、当院では入院中の猫様がリラックスしてもらえるよう、猫専用入院室を完備しております。
また、猫が好きな箱ベットを用意してあげ、トイレも用意、広いお部屋が空いてるときは極力そちらを利用するなど、できるだけ快適な環境をご用意できるよう尽力しております。

ここからは、雑談。
今までの動物病院勤務の中で、面会によって猫の命が繋がったなぁと感じることが度たびありました。
そんなお話を少しだけ。
ある日、年配の方(おばあちゃん)が肺炎の猫ちゃんを連れてきました。
見るからに重症です。
「庭先でご飯をあげている猫が死にそうじゃ、見てくんないか」
即、入院し、治療を試みましたが、改善の兆しがなくいよいよ命の危険が迫っていた時に、一度も面会に来られない飼い主様に電話しました。
私「非常に危ない状態です、面会に来ていただけないでしょうか?」
飼い主様「ご飯だけあげとるだけじゃ、私のことなど分からんよ」
ねばる私「お願いです、顔を見に来てあげて下さい、猫ちゃんは待ってます」
この粘りが功を奏し、飼い主様がすぐに来てくれました。
その時の猫ちゃんの喜びが今でも私は忘れられません。
肺炎で苦しい中、喉をならし、立ち上がり、スリスリし目を細めて喜んだのです。
「分かるんけ、ほな頑張れ、頑張れ」と飼い主様も励ましてくれて、猫はその日を境に徐々に快方へと向かい最終的に元気に退院していきました。
面会が猫に生きる強さを与えたのだと思いました。
治らない病気もありますし、悲しい出来事もたくさんありますが、こんな瞬間に立ち会える時に私はこの仕事を続けさせて頂いてもいいのかなと思ったりします。

もう一つ、我が家の双子猫ももちゃん、ふくちゃん、(写真)そんな感動を与えてくれた猫たちです。
ももちゃんとふくちゃんを保護したとき、ももちゃんはやはり肺炎状態でした。
1000gあるところ150gしかないガリガリの状態で拾われたももちゃんも命の危機が迫ってました。
肺炎で苦しくて苦しくて、拾ったばかりではありましたが、飼い主の私は泣きっぱなし。
泣きながら治療して、「治ったら暖かいおうちと優しいあんちゃん(さんた)が待ってるよ」って。
そんな時にももちゃんを生きる力を与えたのはふくちゃんでした。
ふくちゃんは元気だったので、ももちゃんを疲れさせないために別のお部屋に入れていたのですが、意を決して同じ部屋に入れました。
すると、ふくちゃんはももちゃんを舐めてあげて、寄り添い、励ましているようでした。
その後、元気に二人は育ちました↓
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私は獣医師ですから、奇跡のような出来事ばかりを語ることはできません。
でも、猫にも気持ちがあって、会いたい、一緒にいたいって気持ちが時にものすごい力を発揮します。
私はこの気持ちを大事にしたい、できるだけ猫の気持ちに寄り添っていきたいと思っております。
微力ではありますが、少しでも猫様のお役に立てれればと常に思う日々でございます。

いつものごとく、話が脱線してしまい申し訳ありません。
入院しないにこしたことはございませんが、愛猫様が入院された場合、遠慮なくご面会にいらして下さい。
また、入院の猫様が快適に過ごせるよう努力いたしますが、至らない所などございましたらご指摘下さいませ。
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